花のお供えの不安を解消!お墓や葬儀などで用意する前に知っておきたい情報を解説

当サイトでは、花のお供えの不安を解消するための情報をご紹介しています。
お墓や葬儀などで用意する前に知っておきたい情報を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
供えるためのものをフラワーアレンジメントで作るコツも説明しています。
どのようにして作れば良いか迷う場合に役立つでしょう。
また葬儀場へ手配する場合の知識にも触れています。
亡くなった方の霊前に届けたい場合には、知っておきたい内容となっています。

花のお供えの不安を解消!お墓や葬儀などで用意する前に知っておきたい情報を解説

花をお供えするときの解説を知りたいという人は多いのではないでしょうか。
お墓やお葬式などではマナーが重要になるので、知識が必要です。
葬式に花をお供えするときは主に白色の花を用意します。
仏教では白い菊をメインにするのが一般的です。
またお墓にお供えする花は、亡くなってすぐの場合には白い色を選ぶのがマナーです。
しかし亡くなってから年月が経つに従い色を増やしていくことができ、鮮やかな赤や黄色なども入れられます。

花のお供えも含んでいる「五供」とは

仏壇をよく見ると様々な仏具があります。
その中で特に目にするのが五供と言われるものであり、毎日供える5種類のものを指しています。
この5種類のものは香や花、灯燭や浄水、飲食であり、香はお線香やお香を、花はアーティシャルフラワーや生花を示します。
灯燭はろうそく、浄水は水もしくはお茶そして飲食はおんじきと呼び、ごはんを指しています。
これらはお供えする順番が決まっており、まず水もしくはお茶と炊き立てのご飯の一膳目をお椀によそい、供えます。
その後新しいお花にするか水を差しかえ、ろうそくに火を灯し、お線香やお香を焚いて手を合わせます。
この一連の流れは朝のお勤めとも言われており火事にならないよう火を消し、お線香は燃え尽きるまでそのまま供え、ごはんは固くなる前に下げて家族で食べます。
なお浄土真宗では浄水はお供えしません。
五供は故人や先祖を供養の思いを込めて行うものですが、供物は地域の風習によっても異なっています。

お墓や仏壇に花のお供えする時の正しい向き

お墓とか仏壇に花をお供えする時の正しい向きはどのように考えれば良いのでしょうか。
これはもう常識的というか、お墓参りをしたり家に仏壇のある人であればすぐに分かることです。
花は決して故人のいるお墓とか仏壇の側に向けるのではなく、現世に住む私たちの側に向けています。
確かにそのとおりだが、言われてみると何か変だなと思われるかもしれません。
供えるというのは、辞書で引いても故人に差し上げるという意味だと載っています。
そうであれば向きは逆にするのが本来の姿なのではないでしょうか。
これは決して間違いではなくて、確かに物としてはこちらからのお供えではあるけれども、花とは仏様が私たちに向けた慈愛とか慈悲を表しているというのが仏教の立場なのです。
つまり、自分が差し上げているように見えて、その実は仏様が私たちに向けて下されているものだということであり、ある意味で深い仏教の世界観を表していると言えるのかもしれません。

お供え用の花を持参する必要のない墓所も存在する

本来家族が亡くなると先祖代々のお墓に供養をします。
ですが近年、少子高齢化の影響もあり、合同の供養墓や納骨堂を選択する人も増えています。
合同の供養墓や納骨堂はお寺に併設されていることも多いのですが、都市部ではビルの中に設けていることもあります。
供養の仕方は一般的なお墓と一緒ですが、他の方も一緒に納められているため、従来のマナーとは異なる点も多いです。
墓所にお花をお供えしたいと考えた場合、どれにしようか悩みますが、納骨堂などではお花やお供え物は持ってきてはいけないとしている所があります。
従来のお墓のように屋外の広い場所に設置されていないからであり、さらに限られたスペースに多くのお骨が納められています。
そのため供物を置くための場所が十分になく、持ってきてもそのまま持ち帰るスタイルになっていることが多いです。
このような場所では花も持参する必要がありません。
納骨堂によっては持参しても良いところもあるので、事前に確認をしておくと良いでしょう。

仏壇に花のお供えをする際に使う花器の特徴

仏壇にお花をお供えする場合、どのようにしたら良いかと考えます。
仏壇の場合注意すべき点は色や本数、種類の3つであり、基本的に3色もしくは5色とされています。
さらに花の本数は奇数が良いとされており左右に一つずつ飾るため同じものを2つ用意しなくてはなりません。
仏壇には様々な供養具があり、その一つに花器があります。
大きさには決まりがなく通常仏壇の大きさに合わせて選びますが、一般的に仏具は横一列に置くため他の道具の大きさによっても変わりますし、高さがあまりにもあると使い勝手が悪くなるので、小さめのものを選ぶことが多いです。
花器の素材は陶器やアルミ、真鍮や木製、プラスチックやクリスタルなど種類が意外と多いのが特徴となっています。
雰囲気を考慮しながら選びますが、比較的自由度が高く、どのようなものを使用しても構いません。
形も筒形や口がすぼんだもの、広口のものなど多種多様です。
いくつか用意をしておき、花に合わせてかえても良いでしょう。

気温の高い時期に花のお供えをする場合のポイント

お盆などの行事の際、お花をお供えすることが多いです。
法事や弔事は季節に関係なく行われることも多く、どのようにしたら良いのか悩むこともあります。
生の花の場合、一般的に気温の高い時期は大変苦手です。
そのため贈ってもすぐに枯れてしまったり腐ってしまったりしてしまい、きれいな状態を保つことが大変難しくなります。
故人が好きな花をお供えしたいと思っても持ちが悪ければ逆に遺族に負担をかけてしまうので、できるだけ手入れが少なく枯れにくいものを選ぶことがポイントとなります。
気温の高い時期に適しているのは、トルコ桔梗やスターチス、ユリや菊、カーネーションがあげられます。
トルコ桔梗やスターチスは良い状態を保てることで知られており、特にスターチスは枯れてもそのままドライフラワーとしてきれいな状態を保つことができます。
トルコ桔梗や菊、カーネーションは華やかさがあり、さらに枯れた場合花びらが散りにくい特性があります。
供える場合は茎の部分のみ水の中に入れるようにし、葉の部分は取り除く、もしくは水の中に入れないようにすると腐りにくくなります。

花のお供え場所とおすすめの開花具合

故人を偲ぶ場合、お花をお供えすることが多いです。
場所はお墓やお仏壇であることが多く、これらの場所に供えるお花を仏花と呼びます。
お仏壇にお供えするには理由があり、故人やご先祖への供養のためと命の尊さとはかなさを学ぶ2つの意味が込められています。
そのためある一定のマナーがあり、仏壇の場合は一対にするのが基本で、菊がよく使用されます。
菊は長持ちすることや邪気を払う意味があるため使用されることが多く、近年は小さめなものが定番となりました。
菊の場合開花具合はすでに開いていることが多いのですが、開き始めのものを選ぶとより長く持ちます。
お墓の場合はお墓の両方にある筒の中に入れます。
左右対称になるように飾りますが、奇数分を用意することが一般的です。
お墓は日の光があたりやすいためあっという間に開花が進んでしまうので、用意する場合はつぼみもしくは三部咲きほどのものが良いでしょう。
開花具合は季節によっても異なるので、冬など寒い時期はある程度咲いていても問題ありません。

花のお供えを長持ちさせる方法とは

命あるからこそ美しく咲く花ですが、そのお供えを長持ちさせる方法を知ることで、より長く咲かせておくことができます。
目には見えないので油断しがちですが、ダメージを与える要因となるのはバクテリアなので、増やさないようにすることが肝心です。
特にバクテリアの増殖ターゲットになるのは茎の切り口部分であり、バクテリアが切り口を覆ってしまうことがあります。
すると生命維持に必要な水分を吸い上げられなくなるため、枯れる速度も速いです。
清潔な切り口を維持するようにお手入れをすることが重要であり、葉っぱは水につけないようにします。
水に葉の部分が触れていると、腐りやすくなるので負担も大きいです。
あらかじめ水の中で茎をカットしておきますが、このとき斜めに切るのがポイントになります。
空気に切り口が触れることなく切ると、花のもちもアップするためです。
水がよく吸い上げられるように、できるだけ毎日のように茎を少しだけ切るようにします。

墓石を汚しにくい花のお供えの選び方

お墓詣りをする場合、お花を持参することが多いです。
どのようなお花を持っていったらよいのか悩みますが、持って行ってはいけないものは基本的にありません。
ですが水だけでも長持ちするもの、花びらなどで墓石が汚れないものを選ぶことが大切になります。
お供えとして適しているのは菊です。
菊は様々な大きさや色があり、バリエーションも大変豊富になります。
左右一対で飾ることが多いので色のバランスもとりやすく、バラバラに散りにくく汚れにくいことから人気が高いです。
このほかにカーネーションやスターチス、グラジオラスも汚れにくく、長持ちします。
特にスターチスはたとえ水がなくてもそのままの状態でドライフラワーとなり、長いこときれいな状態を保つことができます。
注意しなくてはならないのが百合と薔薇です。
どちらも華やかさがあるのですが、薔薇はとげがあるほか散りやすく、百合は香りが強く花粉で墓石が汚れることが多いのが理由となっています。
お墓は公共の場所でもあるので、その場所に合ったものを選ぶことが大切です。

高級感を意識した花のお供えに使いたい植物の種類

見た目の印象も大切にしたいと考えるときに、高級感を意識した花のお供えに使いたい植物の種類を知っておくと困りません。
お悔やみ用として選ばれるのは白い花ですが、品があって清楚ながらどこか華美なのは、ユリや蘭、菊などです。
選ぶ色には気を付ける必要があるため、華やかなお祝い事で選択するようなカラーは避ける必要があります。
仏式の場合や神式ではこうした種類のチョイスが良いですが、キリスト教式だとユリも含めて、カーネーションを選んでも構いません。
優しさと温かみを感じさせるカーネーションはよく使われますが、菊はあまり使われることはないです。
バスケット入りで飾られることが多く、造花は使わずに生花だけになります。
落ち着いた色合いであることは基本ですが、高級感を考えた時に蘭は特別感があるタイプです。
紫色や白を基調に、ボックスフラワーやフラワーアレンジメントにするのも悪くはありません。
全体的にカラーは押さえていても、どことなく高級な雰囲気になります。

著者:高塚正吉

筆者プロフィール

東京都西東京市生まれ。
地元で生花店を経営。
問い合わせの多いお供え用の花について記事をまとめました。
お供えの花はこちら